『現代農業2009年11月号増刊 耕作放棄地活用ガイド 考え方、生かし方、防ぎ方』(農文協)
- 『増刊現代農業』誌上で「藩政村の区民農園 海外研修生の環境点検から『田舎で働き隊!』による開墾へ」と題して、農と人とくらし研究センターが、(長野県岡谷市)三沢区と連携して、この1年かけて展開した地域社会活動の内容と考え方を紹介しています。
JICA海外研修生を受け入れ、環境点検から将来ビジョンを策定する実習を行い、地域の課題を明らかにし、さらにその解決に向けて、農林水産省「田舎で働き隊!」事業の研修生が耕作放棄地を開墾し、区民農園として復活させ、家庭菜園を希望する区民に貸し出しました。また、定年退職者が中心となり、耕作放棄地を開墾してダイズやソバを植え、棚田でのコメづくりを継承し、長野県の「地域発元気づくり支援金」で桑の苗を植え、ヤギも飼い始めました。子供だったころの農業のすがたと農村のくらしを思い出しながら、三沢区自前の「農政」を模索しながら進めています。(片倉和人)

(1)環境点検:アフリカからの研修生-JICA-, (2)点検マップ:チリからの研修生-JICA-, (3)開墾:田舎で働き隊, (4)蕎麦播き
2009年6月20日 座談会「岡谷で農!を語らう」の記録
- (農と人とくらし研究センター発行、A5版、27ページ、頒価300円+送料)
増沢俊文さんと笠原覚さんを講師にお招きして行った農と人とくらし研究センター1周年記念イベントの記録です。コラム風倒木のなかでも紹介されています。
「農村生活」時評29 "増沢発言に教えられる"
「生活改良普及員」って知ってはりますか 農家とともに豊かな暮らしを求めて
- (京都農村生活研究会 編・発行 2009年3月31日)
会員の方から一冊贈っていただきました。元生活改良普及員であった方に、紹介文の執筆をお願いしたところ、同業者でない方の視点で紹介していただいた方がよいのでは、と言われました。タイトルから、生活改良普及員の活動を一般の人へ紹介する内容を期待したが、自分たちが行ってきた仕事の、よかったことだけが書かれている気がして、それだけでは「生活の仕事」は伝わらないのではないか。また、サブタイトルに関しても、農家の暮らしについては置き去りで、普及員として自らの心が豊かになったということしか読み取れず、農業の厳しい現実や生活の仕事がなぜ無くなったのかに触れていないように思われた、とのことのようです。
この厳しい評をうかがいながら、私は、学際的な研究においては自分の専門に近ければ近いほど評価は厳しくなる傾向がある、という丸山真男の忠告(学問の遠近法)を思い起こしていました。またフィリピンで農村生活改善関係のプロジェクトで仕事をしていたときに、2、3日調査しただけで書かれたプロジェクト中間評価を読んで、何も分かっていないと憤慨しながら、逆に自分のような当事者が何を言っても、外部の者には、成功譚は「自慢話」に、失敗談は「言い訳」にしか聞こえないかもしれないと、当事者が語る難しさを感じたことも思い出しました。
この本は京都府で生活改良普及員をしてきた当事者たちが、自分たちの仕事を振り返るとともに、その思いを次世代に伝えたいと、自ら筆をとって書いた記録です。仕事の中身をできるだけ具体的に紹介したいと、多くの方が手分けして書いています。その範囲は、時代と農家が必要とした領域、農政の用語で言えば「農産物活用」「農家経営」「農業労働・農村環境」「男女共同参画」「高齢者活動」「組織育成」「地域づくり」と多岐に及びます。実際の活動を舞台に喩えると、語られているのは個々の演目についてです。しかし、語っているのは、芝居を見て語る批評家(研究者)でもなく、役を演じた役者(農家)でもなく、演出家(普及員)が自分の作品について語っているのです。当事者ゆえの視野の狭さはあるかしれませんが、経験にもとづいた生の声として貴重です。
仕事をしていく上で、いかに多彩な知識と技術を要したかが分かります。それは、苦労と同時にやりがいのある仕事でもあったのです。この本のなかに、仕事を通して「自分も成長できた」あるいは「育ててもらった」という言葉がしばしば出てきます。農家を相手に仕事をしていく上で、普及員自らが、自分自身を高めることがいかに大切であったのか。仕事をしていく上で向上心が不可欠であり、先輩普及員たちからだけでなく、普及対象の農家の方々からも逆に多くのことを学ばなければならなかったことがわかります。つまり、人を育てる「教育」と深くかかわる仕事だった、ということです。教育者の仕事は、将来においてどういう人を育てたか、という長い目で評価されるものです。そういう意味では、生活改良普及員の本当の評価はまだなされていないのかもしれません。(片倉和人)
『伊深はおもしろいところです』(平成21年8月)
- コラム「のふう草」を書いていただいている会員の福田美津枝さん(岐阜県美濃加茂市伊深町)から伊深町公民館講座をまとめた冊子を寄贈いただきました。100
部作って参加者と関係者にお渡ししたが、多少残部もあるとのことです。以下は、同封されていたお手紙からの抜粋です。
昨年来、地域の仲間とともに「伊深」を見直し、その良さを伝えていこうという活動を、市の公民館講座を利用して進めてきましたが、ようやく、その記録をまとめることができました。最初は「くさぎ」を伝えようと始めた活動でしたが、進めていくうちに、「涙笹のかご編み」の継承や、地域のお年寄りの「昔の功績が今に途絶えてしまう」とのつぶやきからの「伊深めぐり」への取り組みなど、私達も楽しみながら、賛同する人たちを巻き込んで、3つのテーマの8回の講座を6月に終えました。
やれやれと一息ついたところで、「きちんとした記録として残しておこう」「参加して下さった方々へも報告をしておこう」ということになり、いただいた講座の講師料を使って、用紙などを買い、手作りしました。・・・
第1回としましたのも、継続する講座もすでに決めており、当初の目的通り、まず自分たちが楽しんでやること、手をかけた暮らしを見つめること、地域の皆さんと楽しむことに、これからも取り組み、その記録を、今後も残しておこうという意思を含めております。
かご編みのさらなる参加希望も来ており、夏場の農作業に最適だった「背中蓑作り」への要望が上がるなど、地域の皆さんからもお声が上がっています。
また、「伊深めぐり」の講座には、市の都市計画課や地域振興課、観光ボランティア、都市計画コンサルタントの方々も参加され、その後、私たちは市が進めている伊深地域まちづくり委員会への招へいや、まちづくりワーキングへの参加も始まりました。伊深に暮らす住民の目から見た町づくりへの意見を申し上げていきたいと思っています。
ささやかな記録ですが、お読みいただき、今後ともこのような取り組みを見守り、アドバイスなどいただければ幸いです。
『伊深はおもしろいところです』(PDF 164KB)・冊子の送付状(PDF 10KB)
『農と人とくらし』シリーズ
第1冊目は、『農と人とくらしNo.1 山本松代と生活改善普及事業を語る』(農と人とくらし研究センター発行、A5版、66ページ、頒価800円+送料)です。これは、「生活が良くなるとは、どういうことだったのか?−戦後の日本の村の経験から」(2007年度トヨタ財団研究助成プログラム助成対象)という研究のとりかかりとして、初代生活改善課長だった山本松代さん(1909-1999年)をよく知る水上元子さんから聞き取りを行い、戦後の生活改善普及事業の思想に焦点を当てたものです。研究は現在も継続中であり、その成果は『農と人とくらし』シリーズで順次刊行していく予定です。目次
戦後<生活改善>の思想の源流を探る−山本松代とプラグマティズム・・・片倉和人
山本松代と生活改善普及事業を語る(2007年12月6日インタビュー記録)・・・水上元子
【資料】山本松代の年譜 ほか
「自給再考―グローバリゼーションの次は何か」
- 山崎農業研究所編 農文協刊
30年以上前から独自の活動を展開している民間研究所による、今日の視点による自給論集である。10名の個性的な著者による短文の、かつ基本的な課題への提起であるから、まとめて紹介することは難しい。また、執筆者はそれぞれに著名な方々であり、地味な農村生活関連の文献紹介の、この欄にふさわしいとは思えないが、ご依頼もあり、粗末な文章で失礼したい。以下、「目次」紹介。
西川 潤 :世界の「食料危機」−その背景と日本農業にとっての意味−
関 曠野 :貿易の論理 自給の論理
吉田太郎 :ポスト石油時代の食料自給を考える−人類史の視点から−
中島紀一 :自然と結びあう農業を社会の基礎に取り戻したい−自給論の時代的原点について考える−
宇根 豊 :「自給」は原理主義でありたい
結城登美雄:自給する家族・農家・村は問う
栗田 和則:自創自給の山里から
塩見 直紀:ライフスタイルとしての自給−半農半Xという生き方と農的感性と−
山本 和子:食べ方が変われば自給も変わる−自給率向上も考えた「賢い消費」のススメ
小泉 浩郎:輪(循環)の再生と和(信頼)の回復
こういう圧倒的な文章群に対して、こちらの短文で何がいえるか。以下断片的に。
一つは圧倒的な哲学というか、原理の提起という編集理念の問題である。いまの日本人にとって必要な糧は実際の自給のやりかたではなくて、こういう原則的な考え方そのものへの「再考」「再評価」である。この本の値打ちはそこにあるのだろう。しかしここの短文だけでは必ずしも著者たちの理念の全体に迫れない。読者はどこかでピンときたら、これらの文章群から著者たちの、それぞれの主著に接することが望ましい。そもそも自給の出発は自分自身の生活理念の独立である。
二つめは自給の基盤となる家族と地域の崩壊の現時点を原理的にどう踏まえるかという課題である。今日の社会には最早、安定したサラリーマン家庭も快適な都市生活もなく、危機的な状況はどこでも農業・農村と変わらない。かつて私の想定した自給的農村生活は20年ぐらい前の都市生活を横目に睨んでいたような側面があるが、いまはもう少し全国的な視野が求められているようである。その点でこの本は08.11月という世界史の転換になりうる時期に刊行されたことは意義深い。
三つめはそのことと関連するが、関氏が最後に指摘している「生活様式の自治」という提起の意義である。それが民主主義の要である、という規定はこれからもっと重視したい。
いま流行の家庭菜園も一つの市民的な動きだが、こういうささやかなものが自分の生活の反省、再発見の契機になりうる。現代人にとっては、まず自分の「生活」の主人公となることが求められているのでは無いか。
こういう問題提起の本として読みました。(森川)
小松展之著「随想 むらのくらしからみえること あわくら通信」
- 2009.4 埼玉文学倶楽部出版部刊
この小冊子は著者がかつて暮らした山村生活の日々の記録・「あわくら通信」から「むらのくらし」にかかわる部分をまとめたものである。著者の中国山村・20戸あまりの集落生活は16年にわたり、この「随想」の項目も55にわたるが、そのなかから村人の心情について触れられた箇所に注目したい。
それは気質・気風の「ひっそり」「あいまい」「ずさん」というキーワードである。
著者は定住2年めにそれを感じ、はじめは負の面を、つまりマイナスイメージで捉えていたが、必ずしもそれだけでなく、同時にむらびとのしたたかさでもあるという認識に変わったという。この言葉はふつう日本語としてはあまり良い語感を持たないが、いまもなお著者はこれにこだわり続けている。
このみっつはそれぞれ重なり合うのだが、あえていえば「ひっそり」は「される側」であり、「あいまい、ずさん」は物事をすすめる側に多いという。このふたつの「側」がむらの中で長期的にいえばそれぞれ入れ替わり、公平さが保たれるという。
「限界集落」論以降、最近は多様な山村論が多いが、それだけに内部生活経験者の発言は貴重である。(森川)
伝えたい邑楽館林の郷土料理 −農村に伝わるなつかしい味 伝えたい 親から子へ・・・−
- 邑楽館林農村生活アドバイザー協議会・東部県民局館林地区農業指導センター
群馬県館林地区農業指導センターの鶴田悦子さんよりご寄贈いただきました。
郷土料理や行事食について、農村生活アドバイザーを中心に、生活研究グループや農村女性起業などの協力によって、1年間の研究検討が重ねられ、その成果をまとめられた冊子です。
「邑楽館林の行事食を知ろう」、「郷土料理を作ってみよう」、「ここにいけば味わえます女性起業が作る郷土の味」「郷土の味 体験できます」からなり、まず一年間の行事食と年間のものとして川魚調理、祭りや事日の食事が一覧にされています。農村生活アドバイザーからの聞き書きによる行事食の一覧表には、"言い伝え(唱える言葉等)"の項目があり、縁起や数え歌なども記されています。次に、七草がゆ、すみつかれなど8種類の郷土料理の調理方法が紹介され、女性起業グループからのおすすめの郷土の味、体験メニューの紹介と続きます。(富永祥代)
生活技術研修館だより第15号
- 農林水産省農林水産研修所生活技術研修館、平成21年3月
4月半ば「農林水産研修所つくば館」を訪れたときに波川鎮男さんからいただいた4ページの広報誌です。最後の「生活技術研修館だより」です、と言って手渡されました。
2006(平成18)年に六本木からつくばに移転した「農林水産研修所生活技術研修館」は、今年(2009年)4月から組織改変により農林水産研修所つくば館と名称を改め、その下に「水戸ほ場」(元農業技術研修館)も配置し、研修を集約的に(年間80本予定)行う施設に変わっていました。
1958(昭和33)年に生活改善技術館として産声を上げて以来、この半世紀の間にいくたびか名称を変え、最後まで残っていた「生活」の文字もこのたび消えました。最後の館長となった波川さんは「50年の歴史のある生活技術研修館の名前が使えなくなってしまうのは何ともさびしい限りではごさいますが、・・・」と「館長の挨拶」に記しています。
「生活技術研修館の歩み」というコラムをみると、まず1966(昭和41)年に「生活改善技術館」から「生活改善技術研修館」に名称変更し、省内組織改正にともない1990(平成2)年に「改善」の文字が消えて「生活技術研修館」となり、1992(平成4)年に農林水産研修所に所管替えしています。
最初の名称変更について、その10年後に当時(社)農山漁家生活改善研究会の会長だった山本松代は次のように回想しています。
「生活改善に関する諸問題を有機的に関連させて解決する場として建てられた『生活改善技術館』が、研修が主であるような印象を与える『生活改善技術研修館』という名に改名されたことを、ローマ滞在からもどって知ったことは、この創設者なる筆者にとっては驚愕以上の深い悲しみであった。」(山本松代「農山漁家生活改善研究会その発足とこれから」『社団法人農山漁家生活改善研究会20年のあゆみ』、(社)農山漁家生活改善研究会、1979年、23頁)
農林省の初代生活改善課長として、アメリカのロックフェラー財団を動かし、当時としては大金の3600万円の寄付を集め、受け皿として(社)農山漁家生活改善研究会を組織し、竣工と同時に農林省に無条件・無償で寄贈した山本松代にとって、生活改善技術館は、単に生活改良普及員の技術研修のみを行う施設ではなく、農業技術にとっての農業試験場のような、生活技術の実験場をも意味しました。
戦後まもなく『アメリカ哲学』を著した鶴見俊輔さんによれば、プラグマティズムという思想の核心は、概念についてのパースの定義にあり、今なら「概念とは、実験の計画だ」と訳すそうです。「信念とは、それによって行動する用意のある考えである。それ以外のものは、ただの考えであって、信念ではない」というペイン(イギリス経験論の当時の代表者)の影響を受けて、パースは「考えとは、それを何らかの実験にかけてみて、真理であることがわかる実験計画である」と定義しているといいます。(鶴見俊輔『たまたま、この世に生まれて 半世紀後の『アメリカ哲学』講義』、編集グループSURE、2007年、82頁)
「生活をよりよくすること」と「考える農民を育てること」の2つを目的に生活改善普及事業は戦後スタートしました。後者の「考える農民」の「考える」とは、「信念」(ペイン)や「概念」(パース)のように、行為と結びついた思考を意味し、それゆえ、山本松代にとって、研修のみで、実験(あるいは研究)がそこから切り離されたことは、生活改善普及事業の根幹にある考え方をも切り取られたと感じたのではないでしょうか。
話がそれてしまいましたが、元館長の田部浩子さんがこの最後の「だより」に寄稿していて、研修館で過ごした研修指導官時代を「人生の中で最もやり甲斐のある、ひたすら打ち込むことの出来た最高に充実した貴重なときであった」と回想し、その理由を述べておられます。(片倉和人)
山口県における農山漁村女性の生活改善を支えた生活改良普及員の足跡を追って
- (山口県、2007年3月)
「むら・人・くらし」情報交換会に呼ばれて、2008年11月に山口県を訪れ、生活改良普及員の親睦団体である「ともしび会」の幾人かとお話する機会がありました。会員の方々から、山口県が生活改善を農業政策の中に位置づけて、国の方針と一線を画してでも生活改善の精神を守り続けてきたことをうかがいました。そのとき、持って帰るのは大変だからと、後日、送ってもらったのがこの本です。報告書の体裁とはいえA4版で545ページ、事典のような大冊です。送ってくださった柴田しほさん(山口県農林水産政策課)によれば、磯村豊子さんが現役時代にとりまとめたものだそうで、柴田さんは、時折、読み返しながら仕事の参考にしているそうです。
「序にかえて」によれば、平成3年2月に国が「生活改良普及員」の呼称を廃止して「改良普及員」に一本化した後も、山口県では山口県規則により独自に「生活改良普及員、生活改善専門技術員」として採用し任用してきたそうです。しかし、平成16年の農業改良助長法の改正で専門技術員制度が廃止されると同時に、「生活改良普及員」という職名も消え、平成17年度から「農業普及指導員」という名称に改正されたとのことです。
生活改良普及員の足跡だから、普及行政の史料と説明が大半を占めますが、全国資料からの抜き書きやインタビュー調査の記録も載っていて、生活改善普及事業全体の歴史の記録になっています。市田知子さんが山口県を訪れて、恵本ふじのさん(元生活改善実行グループ)、内田富美子さん、随行した藤井チエさん、岡千代子さん(以上、元生活改良普及員)から、生活改善普及事業の様子を聞いたときの記録が載っていて、戦後まもなくの村の中で、生活改善グループを作るときの困難が語られています。婦人会があるのにそんなものは要らん、と言われるなか、恵本さんは、普及員をつれて人目を避け提灯さげて勧誘に回ったと述懐しています。
なお「ともしび会」は、農と人とくらし研究センターの会員に登録していただいていて、現時点では唯一の団体会員です。(片倉和人)
集落営農活動における女性参画の現状
- 安倍澄子・諸藤享子著 全国農業改良普及支援協会刊 平成20年3月
―男女共同参画関係調査・分析調査事業 平成19年度報告書―
62+(資料)25頁
農業・農村分野での女性参画の課題が多角的に究明されている昨今であるが、その中で本報告書は「集落営農」といういわば基礎的、基盤的な領域での現状と課題について、リーダーの本音も含めて具体的に分析を試みた成果である。
報告書は協力の得られた福井・広島・大分県において実施した339事例のアンケート調査と全国5県9事例集落営農組織調査の分析から構成されている。集落営農は各県・各地域によって性格が異なるのが当然であるが、アンケート対象では、@法人48.3%、特定農業団体29.6%、A組織の範囲 ひとつの集落単位 76.3%、B構成員数 「15人以下」25.5%「16〜30人」36.3%「31〜50人」25.5%C女性「0人」36.2%、「1〜2人」26.3%、「3〜9人」27.6%、「10人以上」9.9%、D構成戸数・8割弱が1戸1人である。これらの組織は稲・麦・大豆・そばを主体とし、女性構成員のいる場合は野菜の割合が高くなる。生産以外では直販・加工・直売所・交流・食育の活動が多い。女性構成員の担当している活動は「補助作業などの農作業」が84.6%と圧倒的で、「経理事務」18.1%、「販売」「加工」はともに9.3%である。そして女性の組織運営への参画状況は、「組織運営全体」参画は20.1%、「担当分野」参画は15.6%、「実働メンバーとして」は79.0%で、女性の力量を開発する課題にとってはまだ初歩的な段階であることを示している。しかしアンケート回答者に今後を聞くと、「推進したい」は54.3%「現状維持」49.35%とほぼ半々になっている。この点も含めて自由に意見を求めたところ、実に豊かな回答が寄せられ、本報告書のかなりの分量をしめて記述されている。これはいわば今日の現場指導者の苦労の中での、「集落営農」あるいは「女性参画」に止まらない地域農業振興にあたっての本音、提言、苦言として受け止めるべきではないか。
9事例調査はこの課題での先進事例紹介であるが、その分析から(1)女性の参画を可能にした要件として@組織形態A参加資格B事業内容と役割C雇用形態D人間関係をあげて事例ごとに解明し、さらにそこから、(2)参画促進に向けた課題としてつぎの4点を指摘している。
@まず組織に女性構成員そのものを増やし、そのなかから役員を登用することである。
A女性の技術や経験を活かした事業展開はみられるが、その役割は部門の運営に限られており、組織全体の運営にかかわることが少ない。この「集落営農」組織でも、男女が共に主体となるように転換をはかることが求められている。
B事業活動のなかに女性の家庭事情・適性・仕事の習熟度などを配慮した勤務シフトと就業形態を工夫してつくりだし、全体として柔軟な雇用体制をつくる必要がある。
C女性組織そのもののをつくったり既存組織との連携をはかるなど、仲間づくりを進め、その中から意識的につぎつぎと人材育成をはかる。
分析では最後にこれらの課題をすすめるための関係機関によるソフト面の支援および振興政策による現実的な支援を提起している。
本報告書の末尾には調査事業検討委員の安藤光義氏と楠本雅弘氏のコメントがあり、いずれも短文ながら示唆に富む。
山都町地域社会調査
同・別冊―高校生地域意識調査、PTA母親調査
- 熊本大学文学部地域科学科社会学研究室 地域社会問題研究会 徳野・松浦調査班
338頁、107頁 2006年
徳野教授から贈呈をうけたこの二冊の報告書は、徳野研究室が積み上げてきた「過疎農山村調査シリーズ」の5冊目にあたり、平成18年度に実施した院生・学生の総参加による地域調査の基幹となる文献である。
過疎農山村は最近、話題となることが多いが、その現実となると、世間には皮相的な観察が散見される。かねてから徳野教授はこの問題について、積極的な発言に努めておられるが、その研究室の総力を挙げて「地域社会は一体、どうなっているか」と正面から問う本格的な調査報告である。山都町は平成17年2月に熊本県上益城郡矢部町・清和村、阿蘇郡蘇陽町が合併して誕生した新しい自治体で、熊本市の南東にあたり、車で約一時間という都市圏内だが、同時に山林・原野72%で地形は起伏に富み、かつ人口約2万人という農山村を語るには手ごろな地域である。勿論、町役場としてはこの調査に新しく発足した合併自治体としての展望を描きたいという目的がある。
ここを対象に旧矢部6地区、旧清和4地区、旧蘇陽3地区の成人(18歳以上80歳未満)の385人を抽出して296人の面接から有効回答をえた結果の分析である。調査分析項目は基本構造・社会移動・生活空間・中心市街地・地域観・観光文化・コミュニケーション・農業・交通・教育・高齢者からなる。「別冊」は高校生101名の進路・家族、地域・将来、休日・インターネット、通学手段・学習環境の調査、小・中学生をもつ母親109名の地域観・教育の調査からなるが、先の基幹調査を補完するものになっている。このほか研究室として中心市街地活性化、バス問題、花嫁問題、高齢者の社会的位置づけ、4集落についての小字単位の生活・集落構造などについて別個に調査分析を進めておられるが、本報告書はそれら個別課題研究の基盤となる地域社会全体像についての解明が試みられている。
徳野教授は、本報告のまとめとして、A.住民が町人口は増えないだろうと思っているのに施策としては人口増を要求しているというズレ、B.熊本都市圏との生活上の結びつきの強さ、C.しかも他出子の四分の三はそこにすんでいること、D.車依存が進んでいること、E.農業には多様な施策と結んで独自の展開が求められることなどを総括的に指摘しておられる。評者はそのまとめに納得すると同時に、九州地方における農山村としてのそれなりに安定した暮らしの姿が印象深い。それぞれ調べれば中国中山間地域、東北農山村地域との違いはあるだろうが、九州の背骨にあたるこの地域の、底力のようなものを感じた(森川辰夫)。
食の共同体 − 動員から連帯へ
- (ナカニシヤ出版、2008年5月)
岩崎正弥さんより新著を寄贈いただきました。池上甲一・岩崎正弥・原山浩介・藤原辰史の4人の共著です。
序章 食の共同体(藤原辰史)
第1章 悲しみの米食共同体(岩崎正弥)
第2章 台所のナチズム − 場に埋め込まれる主婦たち(藤原辰史)
第3章 喪失の歴史としての有機農業 − 「逡巡の可能性」を考える(原山浩介)
第4章 安全安心社会における食の布置(池上甲一)
終章 「胃袋の連帯」を目指して(池上甲一)
2004年10月に自主的な共同研究をスタートさせたのは、「食育基本法」制定後の世の動向への違和感からだそうです。だから「米食共同体」「ナチズム」「有機農業」「食育」といった時代も対象も異なる4つの論考に通底するのは、現状への批判の精神です。いつのまにか家庭の奥深くまで入ってきて、良いことという前提で流布し始めている「食」や「健康」をめぐる言動の背後に、権力の新たな動員のメカニズムないし資本に取り込まれる危険性を読み取り、同時に、そうした言動が国家権力や資本主義への対抗となりえていないことへの批判です。著者たちの現状への苛立ちが伝わってきます。
ところで、本書の意図からは少し外れるかもしれませんが、有機農業がこうした批判の対象となるまでに社会にある程度定着してきたことに関連して、一つの着想を得ました。農業の近代化で失われつつあった伝統的な農法を現代でも実践できる形で復活させてきたのが有機農業だとしたら、農業以外でも暮らしにかかわる多くの伝統的な技術を私たちは近代化の中で失ってきたわけだから、惜しまれる技術や手仕事はどうにかして今の暮らしに取り戻す努力がもっとあってよかったのではないか。そうした試みをポジティブな名称、たとえば「有機生活」とでも呼んで、意識化すべきではなかったか。遅ればせながらの思いつきです。(片倉和人)
むらの元気をおこす定住者誘導の手引き
- 農村に都会から移住したい、あるいは定住したという話は多いが、どこも必ずしもうまくいっている訳ではない。しかし、相思相愛の仲だから、なんとかまとめたい
と、京都府農業会議の依頼で京大・秋津さん、近大・池上さんらが研究会をつくり、府下の事例をまとめて誠に手頃なリーフレットをつくった。評者もこのテーマで厚い
報告書を何冊か手掛けたが、この話は難しくしても仕方がないのである。要するに双方が気に入れば、端でとやかくいうことはない。京都ではこうやると成功します、と
いういわば受け入れ側の仲人さんのための「手引き」である。仲人さんは古典的存在のボランティアだから、気軽に動いてもらわねばならない。その辺のコツを整理して並べた小冊子だが、かねてより高名な京都府農業会議健在なり、印象である(2008.3、農村リーダー読本)。
高齢者リーダーと地域農業への貢献−高齢者活動事例集−
- (全国農業改良普及支援協会、平成20年3月)
農業界あげて課題となっている「集落営農」は、その多くは高齢者が主力である。その力をいかにして引き出すかに関心が集まっているが、この冊子はその力の結集に 成功しつつある全国16事例の紹介からなっている。全国といっても福島県が北限だから、そこにも意味が隠されているかもしれないが、16事例をむらづくり、販売加工交 流、生産活動、集落営農の分野にわけてポイントを整理している。さらにそこから高齢者リーダーの育成・支援のあり方について2事例を追加して展開している。したがっ て普及機関だけでなく、この問題をどうしようかとで現場で悩んでいる振興関係者にとってなにかに引っかかる箇所があり、その点で参考になろう。
農業分野における障害者就労の手引き−作業事例編−
農業分野における障害者就労の支援方策の検討
- 『農業分野における障害者就労の手引き−作業事例編−』と『農業分野における障害者就労の支援方策の検討』は、いずれも平成19年度農村生活総合調査研究事業報告書(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所、2008年3月発行)です。
『手引き』には、23種類の農作業の様子が紹介されています。障害者の農業就労といっても、どのように働いているかイメージできないという人にもわかるように、実際に働いている写真がたくさん載っています。また後者の報告書には、農と人とくらし研究センターが業務委託されて行った岐阜県高山市でのワークショップの様子も紹介されています。演劇的な手法を使って、福祉関係者と農業関係者がお互いの立場を理解し合い、農業分野での障害者就労を促進しようという試みでした。
百姓体験のすすめ
- NPO法人はっくるべりーじゃむ発行の『百姓体験のすすめ』(2008年2月、79P)が、農と人とくらし研究センターにも一冊送られてきました。副題に「百姓体験が 人を育てる 地域を変える」とあり、表紙の白と緑と黄緑色が目にすがすがしい報告書です。
「渥美どろんこ村」に、5年ほど前に安里和晃さんと二人で、畜産関係の女性起業の調査にうかがって一晩泊まったことがあります。農家レストランを営み、子どもたちにファームステイ(農家宿泊体験)を提供する渡部千美江さんが調査対象で、鶏や山羊を飼ってその卵と乳で作るシフォンケーキは絶品でした。彼女のパートナーとして、「田んぼの学校」など活動をともにしてきたのは、単一作物の専業が主流の渥美半島で少量多品種の有機農業を貫く「変わり者」の小笠原弘さん。仕事と遊びがごっちゃになった彼らの暮らしぶりは、高度経済成長期以前の農家の姿をヒントにしていました。そうした暮らしぶりを見せながら、小さな子どもたちに百姓体験を有料で提供し、大きくなった子どもたちがボランティアで関わるという活動がとても魅力的で、調査の仕事を忘れて二人が語る夢に共感しながら聞き入りました(調査報告は安里さんが執筆)。
そのときは、地域で修学旅行を受入れたいけれど、稼ぎに忙しい地元の農家の人たちにはなかなか理解してもらえないと言っていました。でも、夢のあるところには若い人たちがちゃんと集まり、2006年にNPO法人はっくるべりーじゃむが立ち上がり、昨年からは時代の風もようやく吹いてきたようで、追い風を受けていろんな活動を楽しそうに展開している様子が報告書からうかがえます。またどろんこ村を訪れてみたくなりました。(片倉和人)
創造的な食育ワークショップ
- 金丸弘美著『創造的な食育ワークショップ』(岩波書店、2007年)の書評の依頼を受けて、片倉和人が『農業と経済』vol.74 No.5(2008年5月)に「実感できる小さな世界を取り戻す」と題する書評を書きました。
ばぁのごっつぉ うんめぇ〜のし ハレのひ ケのひ
- 栄村食の宝『ばぁのごっつぉ うんめぇ〜のし ハレのひ ケのひ』 (栄村食文化レシピ編集委員会編集、平成20年3月、131P)
長野県の栄村食文化レシピ編集委員会よりご寄贈いただきました。
ほのぼのと親しみやすいタイトルは地元の方言で「おばあさんのごちそう おいしいね」という意味。儀礼や祭、年中行事などの特別な日の「ハレ(晴れ)」、ふだんの生活である日常の「ケ(褻)」の伝統食が載録され、料理は各々写真と材料、作り方、他にその由来や食べ方、行事との関係なども書かれている。大勢が集まる時にこれらの郷土料理を作ってほしいので他の料理集より少し多めの人数分を想定していると記されているとおり、材料が10人分、20個分、2升、1斗のものもある。
冬春夏秋(四季)のごっつぉ、いつでも(通年)のごっつぉの順にまとめられている。四季の初めが冬なのは、一年が神様をお迎えすることから始まるから。季節毎に添えられた牧歌的な絵手紙も目に楽しい。
食べてみたい、作ってみたいという思いを喚起させる料理が多数収録された本書は、レシピ集としての最たる素地が具わっていると言えるのではないだろうか。
巻末には「栄村の一生の儀礼」「栄村の年中行事と行事食」が掲載されており興味深い。郷土食、食文化を継承していく上で貴重な資料ともなる。先人たちの知恵と技の味「ばぁのごっつぉ」は世代や地域性に拘らず多くの人が懐かしさを覚えることだろう。(富永祥代)
諏訪の味と食文化―残したい 伝えたい
- 『諏訪の味と食文化―残したい 伝えたい』 諏訪の味と食文化編纂委員会 平成19年11月、47p
世界的に和食ブームと伝えられるが、私たちにとっての課題は内なる郷土食、伝統食の評価と伝承であろう。これらの分野については長年の積み重ねもあるが、最近、全国各地で有志による多様な発掘作業、料理と献立の再現、それらの若い世代への伝承活動などが活発になってきた。
この冊子は長野県諏訪地方という歴史も風土においても個性豊かな地域社会において育まれてきた多様な食文化を記録し、現代において活用可能なレシピとして再現した100点についての料理本である。諏訪は古代からの歴史が伝えられているから、地域の食材を活用した多彩な食文化の伝統基盤もあろうが、今日に伝えられているものの多くは、藩政時代からの伝統食と近代日本の工業化を担った地域らしく新しい食材の利活用も目立つ。その点で、本冊子を推薦されている郷土史家の寄稿文の「諏訪の風土が育んできた女の知恵と技を二十一世紀へ」は的確な表現である。
このタイトルにしめされているように、収録された料理が歴史的に「女の知恵と技」の結晶というだけでなく、この冊子そのものが諏訪農業改良普及センターが開設した「女性農業者セミナー」の活動を直接の契機として取り組まれた、いわば女性集団による編集成果だということが特徴である。なお、参考までにと「昭和50年代における茅野市生活改善グループ連絡協議会による保存食の簡単レシピ」が遠慮がちに?一頁分載っている。この中味はいわば食材準備の基本であり、出来た料理は一見粗末に見えても健康食として、また忙しい現代人向きでもあると思うが、それにしてもあの「昭和50年代」は最早歴史的な時代らしい。(森川)
心豊かな暮らしのデザイン
- 『心豊かな暮らしのデザイン』 中村攻監修、むらと都市を結ぶ会編、新日本出版社、2007年8月、213P
富田祥之亮さんから教えていただいた新著を紹介します。中村攻さんが生活改良普及員の方々と続けてきた勉強会の成果をまとめたものとのことです。
第1章 自分らしい暮らしのビジョンはありますか (中村攻)
第2章 食べる−都市とむらが手を結び自分らしい暮らしのビジョンはありますか (服部愛子:大阪府生活改良普及員)
第3章 子育て−家族と地域の中で豊かに育て子どもたち (服部愛子)
第4章 労働−働くことで自分が高まり社会が豊かに (内田美代子:長野県生活改良普及員)
第5章 学習−学ぶとは感動と発見そして生き方が変わること (板倉三恵子:長野県生活改良普及員)
第6章 地域社会−人を育むつながりが生きている (中野トミ子:新潟県生活改良普及員)
生活研究・127、VOl.39-NO.3-"協会創立50周年に寄せて"
- 『生活研究』・127、VOl.39-NO.3-"協会創立50周年に寄せて" 社団法人農山漁村女性・生活活動支援協会 平成19年10月23日
本号は特集号として「協会が生活改善や農村女性の活動支援に携わってきた50年の歴史を振り返るとともに、今後の展望と期待をも探る」企画で編集されている。歴 史については関係者の寄稿により設立からの経緯、初期の労苦が語られ、年表を中心とした資料がまとめられている。歴史を語るにはやはり、ここに収録されている「協 会」を学習の場、あるいは学習の契機とされた方々の評価が貴重である。今後の展望については現役の関係者による「座談会」が歴史的総括をふまえて踏み込んだ討議と 提案を試みている。農村生活問題、女性問題に関心を持つ方々へのひとつの示唆となるだろう。(森川辰夫)
生活改善運動を要因とした関東山地及び周辺地域の居住習俗変化の実証的研究
- 『生活改善運動を要因とした関東山地及び周辺地域の居住習俗変化の実証的研究』 坪郷英彦(山口大学人文学部・教授)、2007年3月、63P
「生活改善諸活動研究会」で、埼玉県秩父地域を事例に、坪郷英彦さんの「戦後住生活改善運動で何が変わったか」と題する報告がありました。(2007年11月17日)
畑作と養蚕の地域では、カマド改善はイロリをなくしてカマドだけにする改善だった。地炉(土間のイロリ)は煉瓦ブロックの二連式の竈に、床上のイロリ(板間のイロリ)はホリゴタツに取って代わった。カマドは煮炊きだけだが、イロリには他にも採暖、乾燥、(箱膳で食べる)食事の場、(お日待ちなど)集まりの場と、いろいろな機能をもっていた。しかし、それも一緒に失われた。新しい生産技術や合理的な生活様式がすんなり受け入れられた一方で、火の神や自在鉤を祀る愛宕様など祭礼や行事は継承された。生活に根ざした暮らしがベースになっている精神的なものは、すぐには変わらなかった。(以上、聞き取りメモから)
報告者の坪郷さんから『生活改善運動を要因とした関東山地及び周辺地域の居住習俗変化の実証的研究』(坪郷英彦、2007年3月、63P)をいただきました。平成16年度〜平 成18年度科学研究費補助金[基礎研究(C)(2)]の研究成果報告書です。なお、この研究会は、3年前から成城大学の田中宣一さんが中心になって成城大学民俗学研究所で 開かれています。(片倉)
生物資源から考える21世紀の農学 第7巻 生物資源問題と世界
- 末原達郎さん・秋津元輝さんより新著をご寄贈いただきました。
『生物資源から考える21世紀の農学 第7巻 生物資源問題と世界』 野田公夫編、京都大学学術出版会、2007年9月、241P
第1章 地球規模で食料・農業を考える(末原達郎)
第6章 カルチュラル・ターンする田舎−今どき農村社会研究ガイド−(秋津元輝)
農村ジェンダー −女性と地域への新しいまなざし
- 秋津元輝さんより新著をご寄贈いただきました。
『農村ジェンダー −女性と地域への新しいまなざし』 秋津元輝、藤井和佐、澁谷美紀、大石和男、柏尾珠紀 著、昭和堂、2007年10月、234P
<目次>
第1章 農村ジェンダー研究の動向と課題
第2章 「経営への参画」から「社会への参画」へ―家族農業経営における女性の自己決定
第3章 克服か回避か―地域女性リーダーの歩む「場」の構築
第4章 地域への愛着・地域からの疎外―農村女性起業に働く女性たち
第5章 花を植える女性農業者たち―農村景観の再編
第6章 「女性」を乗り越える農村女性―ネットワーク活動を通じたオルタナティブへの道のり
農民の生活 長野県岡谷地方の農業の歴史
- 『農民の生活 長野県岡谷地方の農業の歴史』 (2001年、農業史編纂委員会)を入手しました。(近いうちに書評を掲載予定)